SEM Vol.10|Webマスター向けTips | Discover Bing

Web マスター向け Tips

Vol.10 画像、Flash、スクリプト(1/3)

「一枚の絵は千の言葉に値する」という、中国の古い格言があります。しかし、著名な数学者でコンピューターサイエンスの第一人者であるジョン・マッカーシーJohn McCarthy)は逆説的に、「中国人の言うとおり、千と一の言葉は一枚の絵よりも価値がある」と述べています。マッカーシーは、検索エンジン最適化(SEO)分野でも第一人者であったのかもしれません。

確かに、興味を引くような関連性の高い画像やアニメーションをウェブ上で用いれば、ユーザー体験を高めることができます。しかし、賢いウェブマスターは、これらの技術をいつどのように使えば、ユーザー体験を高めるとともに、検索エンジンにインデックスしてもらえるかを知っています。ここで賢いアプローチを取らないと、検索エンジン結果ページ(SERP)の順位が低迷し、最終的には完全に順位から消えてなくなる可能性もあります。

小さなサービス業の経営者を例にご説明しましょう。彼のところで働いている数名の従業員は皆、日々の仕事をこなすだけで手一杯です。ウェブのことに詳しくないこの友達はある日、一人のグラフィックデザイナーから会社の古びたウェブサイトを新しくしないかと話を持ちかけられます。彼はそのデザイナーの視覚的に派手なサイト事例を気に入り、仕事を依頼することにしました。残念なことに、彼もそのデザイナーもSEOについては全く無知でした。

そのデザイナーは、彼のこれまで試行錯誤して作り上げてきた(おそらく少し実利的すぎる)ウェブサイトを、目を見張るようなグラフィックとアニメーションをふんだんに取り入れたクールなサイトに作り変えました。彼はその出来栄えに感激し、すべてがうまくいっているようでした。

しばらくすると彼は、自分のサイトをなかなか検索エンジンで見つけられないことに気づきます。しかし、そのことを無視しながら、既存の顧客に昔と同じURLを案内していました(幸いなことに、彼のビジネスはそれほど検索サイトに依存していなかったため、致命的なミスにはつながりませんでした)。その後、彼はわたしにSERPで上位に表示させるためのアドバイスを求めてきたので、彼の新しいホームページのソースコードをざっとのぞいてみると、そこには何も見当たりませんでした。

何もないといっても、ホームページの中身が何もないという意味ではありません。非常に多くのスクリプティングコードや画像のリファレンス、スクリプトコールが書き込まれてはいるのですが、テキストコンテンツやリンクが一切見当たらないのです。現在の彼のサイトにあるすべてのコンテンツは、スクリプトコールによってしかアクセスできないオフページになっていました。彼のサイトの<body>タグの中身は、スペーサーGIFと背景画像からなる単なる表にすぎず、そこには1文字のテキストも見つけられません。検索エンジンクローラー(別名ボット)から見れば、このホームページは何のコンテンツも含まれていないサイトとして映るでしょう。これで、彼のホームページがSERPから消えてしまったことにも納得がいきます。彼のサイトには、インデックスするものが何もなく、ほかのページへのリンクや関連キーワードすら存在していなかったのです。

ボットは、わたしたちが見るのと同じようには物事を見ることができません。ボットにとって、画像やアニメーション、またはスクリプトによってコントロールされている素材を読み取ることは容易なことではありません。では、どうしたら良いのでしょう? とりあえず、サイトからすべての非テキストコンテンツを取り除こうなどといった、過剰反応をしないようにしましょう。コンテンツの多様性や品質、関連性は、新しいビジターとリピーターを引き付ける重要な要素です。視覚要素とテキストを適度に組み合わせれば、コンテンツをより魅力的なものにできます。画像でもアニメーションでも一向に使用して構いません。常にエンドユーザーの視点も忘れないようにし、本当にユーザー体験に付加価値をもたらすものなら、取り入れるべきです。しかし、同時にボットがアクセスできるかどうかの確認もしてください。