SEM Vol.20|Webマスター向けTips | Discover Bing

Web マスター向け Tips

Vol.20 忌まわしき責任、リンクレベルのウェブスパム

高校生の頃、公共の図書館へ行くと必ず、ブリタニカ大百科事典で調べました(立派な装丁の書籍です。真空管の白黒テレビにダイヤル式の電話。まったく歳をとったものです!)。まずどの巻に探している内容が載っているかを調べるために、キーワードが載った目次の巻を見ます。イメージしてください。参照した巻の具体的なページを開いたとき、常に求める内容が載っていましたよね。目次で参照したページに戻ることはありませんし、いかがわしい強壮剤の広告や、無関係の必要ない屑ページに行くこともありません。インターネット検索もそうあるべきなのです。

主索引としての検索エンジン

しかし、ブリタニカ大百科事典のような、発行時の情報だけを維持している目次(それ故に、欲しいコンテンツをかなりの確率で見つけられるのです)と違い、インターネットの速くて緩やかな世界では、良くも悪くも、あらゆる人に開かれています。その良い面は、あらゆる種類の情報、非常に重要なものから瑣末なもの(良く調査されたレポートから、歪曲された意見や当てにならない屑まで、価値も様々ですが)まで見つけられるということですが、どこで見つかるか、あなたがそれを知らなければなりません。そこで検索エンジンが、索引作成者の軸としての役割を担うわけです。

Bingのようなサービスは、コンテンツを探すために自身のリソースを使ってウェブをスキャンし、発見したコンテンツをユーザーが利用しやすいようにインデックス化するのです。

ウェブに置かれるコンテンツは誰からもコントロールされませんので、有益で参考になるウェブサイトも、悪事を働くハッカーと同列になってしまいます。無垢な検索者を関係ないウェブサイトに導こうと、検索エンジンをだましてインデックさせる努力をしている詐欺がウェブスパムの中心なのです。

Bingとその他の検索エンジンのサービスプロバイダーは、検索エンジン結果ページ(SERP)に紛れ込んだウェブスパムを突き止め、取り除くことに心血を注いでいます。これは熾烈な戦いで、SERPを検索者にとって有益で合法的なものにするためには大変な労力が必要なのです。

ウェブスパムの基本的な定義と、二つのレベルでの対策のうちの一つ、ページレベルのウェブスパムについては、以前のブログで述べました。このウェブスパムに関するブログを、もう一つの主なタイプ、リンクレベルのスパムについての解説で締めくくりたいと思います。そして最後に、検出されたウェブスパムが取り除かれた後に、ウェブマスターがBingとのウェブサイトのリスティングを修復する(ペナルティを取り除く)ためにできることについて話し合います。

リンクレベルのウェブスパムの定義

リンクレベルのウェブスパムは、ウェブリンクの手口を使って、特定のページやサイトのページランクを人為的に上げます。賢明なウェブマスターなら、権威のあるサイトからクオリティが高く適切なインバウンドリンクが張られることが、被リンクサイトの検索ランクに非常に良い影響をもたらすことはご存知のとおりです。最近、Link building for smart webmasters (no dummies here). というタイトルのブログを掲載しました。これは良い検索エンジン最適化(SEO)です。あまり賢明でない不埒な人たちは、「クオリティの高い、適切な」を「量の多い」に、「権威あるサイト」を「ジャンクあるいは不適切なサイト」に置き換えて同じ結果を求めようとしますが、残念ながらそうはいきません。

リンクレベルのウェブスパマーは、大量のインバウンドリンク(概して、関係のない、クオリティの低いサイトから)を作り、不正にページランクを得て、ウェブ検索者をだまして彼らのサイトにアクセスさせます。幸運なことに、Bingや他の検索エンジンは、特定のウェブサイトのクオリティや権威を評価することができます。

リンクレベルのテクニックを使っているサイトは往々にしてページレベルのウェブスパムのテクニックも使っていて、実際にはそうでなくても、サイトが一般に検索されるキーワードに関連しているように見せかけています。リンクレベルのウェブスパムのテクニックを使っていると、検索エンジンはあなたのサイトをより厳密に調べることになり、ウェブスパムのテクニックを使っていると判断された場合にはペナルティが科されることになります。

ページレベルのウェブスパムの冒頭で述べたように、これらのテクニックの一部には本質的に正当な使い方もありますが、それを使う意図の背後にある要素が特徴的です。私たちがウェブをクロールしていて詐欺的な意図を検知した場合、これらのページをウェブスパムと認識し、適切なペナルティを科します。ランキングの中立化(同テーマのコンテンツを提供している他のサイトと条件を平等にすること)から、インデックスからの削除まであります。ご想像のとおり、オンラインベースのビジネスにとって、これらは深刻な結果ですので、検索のためにサイトを最適化する(あるいはコンサルタントを雇って同じことをさせる)ときに知っておいて損はありません。

ポストウェブスパム

定義:これは、ユーザー生成コンテンツ(UGC)ベースのフォームにポストされるアウトバウンドリンクで、主に、他のウェブサイト、たとえばゲストブックページ、フォーラム、ブログコメント、メッセージボード、リファラーログなどが使われます

問題:ポストウェブスパムのリンク先は、通常、トピックとは無関係に、UGC アウトバウンドリンクを含むページへ張られています。これらのポストには、複数のリンクが張られていることがあります。インバウンドリンクをポストウェブスパムに頼っているサイトでは、全インバウンドリンクのかなりのパーセンテージがポストウェブスパムからのものである例も珍しくはありません。

私たちがチェックするポイント:ポストウェブスパムで一般的に使われているテクニックには以下のようなものがあります。

  • あらゆるUGCコンテンツに被リンクを追加。UGCの生成が許されたウェブサイトの場合、ポストウェブスパムを使う人は、彼らのサイトへの被リンクのURLを含ませるだけで、コメントも、UGC がスポンサーしているサイトのテーマにも無関係です。
  • 自動化。スパマーは往々にして自動化されたテクニックを使います。UGCがスポンサーしているページのできうる限りすべてに、短くてありきたりなテキストと、彼らのサイトへ向けたクリックできるURLを含む、同じ内容のポストを繰り返し送信します。
  • キーワードスタッフィング。ポストウェブスパムのテキストには、よくキーワードが詰め込まれています。より詳しい情報は、ページレベルのウェブスパムによる有害行為というタイトルの、ページレベルのウェブスパムに関する記事をチェックしてください。
  • 膨大な繰り返し。たくさんの不適切で、お粗末なインバウンドリンクが、オンラインゲストブック、フォーラム、ブログコメントから張られます。

ポストウェブスパマーが気付いていないのは、たいていの UGC 志向のページでは、 UGC コンテンツで作られたリンクに自動的に rel="nofollow"属性を添えるということです。ですから、それらのページを検索エンジンがクロールしてインデックスするとき、インバンドリンクの信用性を得ることはありません。

しかし、ウェブマスターの視点としては、UGCベースのウェブスパム コンテンツの、積極的で定期的なクリーニング(あるいはできれば防止)をおすすめします。ページにジャンクやウェブスパム コンテンツが多すぎる場合、URLに rel="nofollow"を採用していたとしても、ページ全体のクオリティ評価に影響します。そのためUGCコンテンツを許可しているサイトにとって、サイトのセキュリティの積極的監視はとても重要なことなのです。マルウェアを抱えていると、サイトが罰せられますし、それはあなたの望むことではないはずです! マルウェアに関する詳細は、マルウェアの容赦ない悪意パート1パート2パート3パート4のブログ連載をご覧ください。

リンクファーム

定義:リンクファームとは、対象のウェブサイトへの膨大なリンクを提供するためだけに存在するウェブサイトの巨大な集まりで、オンラインで組織的な人気が高まっているように見せかけるものです。

問題:リンクファームは、ひとつのウェブサイトのプロモーションのために他の多くのウェブサイトを使っていたり、あまり知識のないSEOウェブマスターに悪質な(価値のない)アウトバウンドリンクのサービスを売りつける会社であったりします。

私たちがチェックするポイント:リンクファームは往々にして以下のテクニックを使って実行されます。

  • 新しいインバウンドリンクの大規模で突然の増加。 新しく小さかったウェブサイトに、突如として数十、数百のインバウンドリンクが現れたとき、その大きな変化がリンクファームのウェブスパム活動の兆候である場合があります。アウトバウンドリンクサイトの妥当性は、そのような急激な変化を追加調査すべきかの主要ファクターになります。
  • アウトバウンドリンクのサイトに見られる一貫した類似性。 あるサイトへのインバウンドリンクの多くが、デザイン、構造、その他の特性が非常に似たサイトからのものである場合、ウェブスパムの可能性がありますので、ウェブサイトの厳密な調査に進みます。
  • お粗末なリンク基準。リンクファームは往々にしてページと無関係のリンクを大量に持ち、また、他のスパム手段を使っている多くのサイトに関連のリンクを持つことになります。このようなページそのものが、ページのオリジナルコンテンツよりもアウトバウンドリンクを優先し、リンク数を最大化するために設計されたものです。

リンクファームが見つかると、これらのサイトはペナルティを受け、これらからのリンクの価値も無効にします。さらに、リンク先のページは、他のウェブスパムを使っていないか徹底的に調査される可能性があります。

悪いリンクに対して 良いリンクの条件とは何かについては以前のブログをご覧ください。

リンクエクスチェンジ

定義:少数の選ばれたサイトをターゲットとするリンクファームと異なり、リンクエクスチェンジはインバウンドとアウトバウンドのリンクを相互に提供することで、リンクエクスチェンジに参加するすべてのウェブサイトにメリットがある、組織化されたグループです。

問題:ウェブスパム志向のリンクエクスチェンジは、ランクの上昇を目的にした集まりですので、概してお互いに無関係なリンクを交換します。人間が閲覧したときにメリットのないものが多いので、スパムと見なされます。

インバウンドリンクを獲得することは正しいSEO活動の一部ですが、冒頭でも述べたとおり、Bingはリンクの量よりも質を重んじます。サイトのテーマとは無関係のサイトからのインバウンドリンクの典型がリンクエクスチェンジであり、それはあなたのページランクを高める効果はほとんどありません。

私たちがチェックするポイント:リンクエクスチェンジは普通、以下のアクティビティを含みます。

  • スパムメールとしてスタート。リンクエクスチェンジは、関係のないサイトのウェブマスターからの、リンクを交換してランクを上げたくないかと尋ねるスパムメールから始まります。
  • 過剰なリンク。無関係なサイト同士のリンクエクスチェンジ(相互リンク)で、特に過度に行われているものはウェブスパムのサインですので、その参加サイトは他にウェブスパムの問題を抱えていないか厳密に調査されることがあります。

相互リンクは即時警告の対象ではありません。特にニッチなウェブサイトは、顧客に適切な価値を提供するために相互リンクを張ることもあるでしょう。たとえば、民宿が地域のワイナリーと互いにリンクを張っている場合、サイトの訪問者からみても関連性がある相互扶助の活動です。

しかし通常、良いことも度を過ぎると迷惑になります。リンクを張られたサイト同士に関連性がない場合、リンクエクスチェンジの価値は、ウェブスパムのレベルにあっという間に格下げされてしまいます(特に、無関係のリンクが過剰であると判断された場合)。

ペナルティと回復

間違いは誰にでもあるものです。自分のことは自分で、という起業家精神あふれる人は、ウェブからの悪い(スパムっぽい)アドバイスに従ってウェブを最適化してしまうこともあるでしょう。家族経営のショップのウェブサイトのオーナーは、悪質なウェブサイトコンサルタントを知らずに雇ってしまうこともあるでしょう。検索エンジンが、潔白なサイトをウェブスパムと間違って判断してしまうこともあるかもしれません。そのときは、どうしますか?

あなたのサイトで間違いをおかし、ランクが無効にされても、簡単に解決する方法があります。Bingでは、ウェブスパムの無効化は自動的に処理しています。ウェブサイトでウェブスパムのテクニックを使ってしまい、サイトの無効化のペナルティを取り除きたい場合、ウェブスパムの違反行為を削除してウェブサイトを再び公開します。Bingのクローラー、MSNBotがあなたのサイトを再度クロールし、ウェブスパムの違反行為が取り除かれていれば、無効化はインデックス内で自動的に解決されます。

しかし、もしサイトがBingのインデックスから除外されていたら、どうしますか? その場合はマニュアル処理が必要です。

再検討のリクエスト

Bingインデックスで、www.myURL.com(もちろんあなたのURLで)の詳細検索であなたのサイトを検索し、何も現れない場合、あなたのサイトはインデックスにはありません。これが突然の変化で、無節操なウェブスパムテクニックを使ったことを認識している場合には、インデックスに再表示されるために手助けが必要です。

まず、サイトのウェブスパム違反をすべて修正します。一部ではなく、全部です。ウェブサイトの修正バージョンを再び公開したら、Bingのサポートにコンタクトして、ウェブサイトのペナルティの再考を依頼します。以下がそのやり方です。

  1. 1. Bing E-mail Support 電子メールサポート」にアクセスし、フォームを完成させます。
  2. 2.ドロップダウンリストから「 コンテンツ登録の要求(Content Inclusion Request) 」を選択します。新しいドロップダウンは下に現れます。
  3. 3.新たなドロップダウンリストから「 再登録要求(Reinclusion request) 」を選択します。
  4. 4.次のテキストボックスに問題解決のために行ったことを明確かつ詳細に記します(あらかじめ準備しておいて、フォームにコピー&ペーストすることもできます)
  5. 5. テキストボックスの後に表示されたイメージのセキュリティコードを入力します。
  6. 6.フォームを埋めたら「 次へ(submit)」をクリックします。

Bingサポートチームのメンバーは、あなたのリクエストを早急にレビューして、再クロールを設定します。クローラーが、すべての違反が確かに解決されていると判断すれば、あなたのサイトはインデックスに再び加えられる資格があることになります。しかし、このプロセスは一晩で済むものではありませんので忍耐を要します(これが、最初からこのようなウェブスパムのペナルティを避けるのが賢明である理由です)。

Bingのペナルティと回復に関する詳しい情報は、 Getting out of the penalty box というタイトルのブログをご覧ください。

それではまた・・・。

-- Rick DeJarnette, Bing Webmaster Center