SEO Vol.2|Webマスター向けTips | Discover Bing

Web マスター向け Tips

Vol.2 Office.com SEO:検索エンジンに優しいURL

編集者注: このブログを、大規模かつ多様な読者にとって魅力的なものにするという、私たちの継続的取組みとして、Bing Webmaster Centerブログの領域を拡大していきます。日頃から検索やユーザー検索関連のテクノロジに携わっているマイクロソフト社内スタッフの「ゲストブロガー」からの投稿も、今回から随時掲載していきます。彼らは、検索エンジンが提供する規範的なSEOアドバイスというより、検索エンジン最適化(SEO)サービスのユーザー(あなたのように!)としての視点を提供していきます。

今日のゲストブロガーは、新しいOffice.comでSEOを担当してきたVincent Wehrenです。Office.comは、世界で30番目に大きなサイトに成長し、インデックスされたコンテンツの数は数千万ページにも及びます。彼は、3年間SEOを担当し、コンテンツのさらなる最適化、インデックス内の重複コンテンツ削減、サイト検索パフォーマンスの最適化、その他多くの業務において、インターナショナルチームを率いています。今日、SEOコミュニティにご紹介できることをとても嬉しく思います。

-- Rick DeJarnette, Bing Webmaster Center team

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Office.comは、Microsoft Officeの手引きとなるウェブサイトです。毎月のユニークビジターは2億人を超え、38カ国語で600万のコンテンツページ、約500コミュニティの投稿で、サイトでは製品情報とサポート情報、テンプレート、画像、クリップアート、アドインといった生産性向上のためのコンテンツを提供しています。

Office 2010構築の一環として、Office.comは一から設計し直しました。さらに、コンテンツ管理システムや、サーバーインフラに支えられ、SharePoint 2010上で動作するようになりました。副次的な効用として、この大規模改良がSEO機能を向上させるきっかけにもなりました。

いくつかの投稿で、Office.comで直面したSEOの問題や私たちが下した決断で、あなたのサイトにも多少は役立つとだろうと思われることを共有したいと思います。

私たちのページのための新しいURL構成

外部のSEOベンダーと共同で行った サイトレビュー結果に基づき、私たちが追求すべきグローバルな SEO戦略と優先課題を定義しました。開発段階での主なフォーカスは、開発チームによるコーディングが必要になるサイトのアーキテクチャーやその他のアイテムでした。

最優先事項のひとつは、URL構成を修正し、より検索エンジン向きに変えることでした。既に1〜2階層より深くなることなく、比較的フラットなフォルダ構成になっていましたが、ページURLには謎めいたドキュメントIDしか含まれず、社内のコンテンツ管理システム(CMS)は理解できても、検索エンジン(ついでに言えば、ユーザーにも)には理解不能でした。再設計の一環として、キーワードベースの、検索エンジン向きのURLへの対応を望んでいました。

その動機はいたって明快です。

  • 人々は、時々、引用したいURLをコピーし、彼らのブログ、フォーラムのコメント、あるいはウェブページに、テキストとしてペーストします。
  • その時点で、URLテキストは、そのリンクのアンカーテキストになるのです。
  • アンカーテキストは、検索エンジンに評価され、リンク先のページやキーワードにフォーカスしたページについての情報を伝えます。
  • インバウンドリンクのアンカーテキストは、一般に、SEOランキングの一番の要素と見なされます。
  • 謎めいたURLしかなければ、あなたのページにはいかなる「キーワードのパワー」も加わることはありません。しかし、キーワードベースのURLであれば、あなたのページに含まれている用語でページランク上位に表示されるために必要な「キーワードパワー」を追加してくれるでしょう。

しかし、それですべてではありません。

  • URL自体も、検索エンジンランキングの課題の一部である可能性が高く、意味あるキーワードを使ったテキストも役立つのです。
  • そしてURLが、あるクエリの検索用語にマッチすると、URLの該当部分が検索ページでボールド表示されますので、クリック率やページへのトラフィック上昇に役立つのです。

ソリューション

数十万の記事や膨大な言語に配慮する必要性から、既存ページのタイトルを再利用し、アルゴリズム的にURL表示を構築することにしました。以下のようにゆるく機能しながら、その他のコンテンツ管理システムやブログソフトウェアのソリューションと大きく異ならないものを作りました。

  1. 1.ドキュメントのタイトルで始まる
  2. 2.スペースやその他の区切り記号のないトークン(たとえば、アポストロフィー、アンダースコアなど)をハイフンで置き換える
  3. 3.すべての アクセント文字/拡張文字をプレーンなASCII文字列に正常化する
  4. 4. すべてを小文字にする
  5. 5.内部用ドキュメントIDを追加し、タイトルに関係なく常に固有のURLであるようにする

たとえば、上記のルールに従うと、英語記事"Overview of XML in Excel"はhttp://office.microsoft.com/en-us/excel-help/overview-of-xml-in-excel-HA010206396.aspx.で見つけることができます。

一方、メキシコのユーザーは、http://office.microsoft.com/es-mx/excel-help/informacion-general-sobre-xml-en-excel-HA010206396.aspxで見つけるでしょう

URLの長さとストップワード

Office.comでは対応しませんでしたが、状況によっては、URLのキーワード数の制限、あるいはURLからのストップワード 削除を考慮したいと思うかもしれません。

キーワードが多すぎると、それぞれのキーワードの価値を薄め、URLが長すぎるとクリック数が下がるという議論があります。

私たちは、サポートしている多くの言語と強く関係することから、あからさまなストップワード削除はしませんでした。また、私たちのページの多くは、他のコンテンツではストップワードと見なされるようなキーワードにあふれています。エクセルの "What-if scenario" や "If function" といったタイトルが好例でしょう。ここでは "what" や "if" といったストップワードが最も重要であって、それを取り除いてしまうと、まったく意味をなさないのです。

また検索エンジンは、検索結果ページにおけるURLの表示方法を改善し始めていますので、クリック率の議論はそれほど心配ではなくなっています。

私たちのキーワードベースURL戦略の例外

フォルダ(私たちは「サブウェブ」と呼んでいます)の名称を、ページに永続的に表示されるURLに固定させたい場合があります。この場合、ページタイトルは拡張せず、フォルダを正規のURLとして発展させます。その一例は、具体的な製品のサブフォルダのデフォルトページである、 http://office.microsoft.com/en-us/access-help/でしょう。これはまた、ドキュメントIDがこのフォルダのインデックスページのために変わっても、これまでは必要だった、古いページから新しいページへのリダイレクトが必要ないというメリットもあります。

また、 日本語ロシア語アラビア語ヒンドゥー語 のサイトといった、非ラテン語の文字の場合、結局、キーワードベースのアプローチを取ることができませんでした。技術面で非現実的だというのではなく、ユーザー、ブラウザー、検索エンジンなどにとって、これらの言語のURLでの取り扱いで、何がベストなのかはっきりしなかったからです。しかしながら、今後も私たちが検討を続けていく部分であることに間違いはありません。

より少ないURLパラメーター

キーワードベースのURLに加えて、クエリ パラメーターの使用を減らし、より静的なURLにする取り組みもしました。すべての動的パラメーターを取り除くことはしませんでしたが(一部は、クリックトラッキングのシナリオとして意味のあるものです)、その方向に大きく進めました。検索エンジンがリソースの「プライマリ」 URLを決めやすくするだけでなく(1つだけであることが好ましい)、 検索エンジンが接触するURLを減らすことで、クロールし、処理し、重複の削除に費やす時間を削減し、他のページで時間を使えるようにしました。

旧来のURLを新URLと正規化タグにリダイレクト

数え切れないほどのインバウンドリンクを持つサイトで、大規模なURL変更を行う際は、旧来のURLを、301リダイレクトを使って新しいURLにリダイレクトしなければなりません。

301リダイレクトは、旧リンクのランキングの優位性を、新しいURLに結集させます。また、これはOffice.comのケースですが、新旧のURLが「動いて」いる場合、コンテンツの重複問題を避けることができます。

さらに、このリダイレクト戦略を rel="canonical" の正規化タグで後押しすることで、検索エンジンからのサポートが増えます。この正規化タグは、ページに複数のURLがある場合、検索エンジンに適切なURLを伝えます。

Office.comでは、数週間後には全体のリダイレクトを開始するのですが、301リダイレクトと正規化タグの両方を使うことを計画しています。また、XML Sitemapでは、新しいURLのみを限定的に宣伝していますが、Sitemap戦略の詳細については別の記事でお伝えします!

あなたは何を計画中ですか? 自分のサイトのために、キーワードベースの検索エンジンにフレンドリーなURLを検討中ですか?

-- Vincent Wehren, Lead Engineer, Office.com International Site & Services