SEO Vol.11|Webマスター向けTips | Discover Bing

Web マスター向け Tips

Vol.11 投稿記事とシンジケートコンテンツ - 有効か、障害か

Dictionary.com によると「syndication(シンジケート)」を動詞で使うときの意味は、異なる場所で、多数の新聞や定期刊行物等を同時に発行すること、あるいは同時発行のために供給すること。例:彼女のコラムは120紙で同時発行(syndicate)されている、となっています。

ほとんどの場合、シンジケートされることは、ポジティブなことと見られます。あなたは大当たりし、ひっぱりだこで、人々はあなたからのニュースを知りたいと思います。これらは、あなたが成し遂げたことによる良い兆候です。当然、それが検索で表面化したとき、インターネット上のシンジケートコンテンツは構造内にいくつかの波紋を引き起こします。

コンテンツの著者として心配することはありません。あなたの商売は書くこと、そしてウェブサイトで広範に見られることですから。しかし、ウェブサイトにとっては悩みの種です。検索エンジンは、同じ記事が異なる複数のドメインに現れるからといって、同じ記事を何度もランクに上位表示しないからです。

著者は、自らのウェブサイトが、より広く知られたドメイン(たとえば人気のあるニュースサイト)よりも常に下のランクに位置付けられるという問題に直面するかもしれません。大局的な見方をすれば些細な心配かもしれません。実際、あなたがシンジケートの著者で、オンラインの広範な場所に記事が現れる仕事をしていれば、同じコンテンツをあなた自身のウェブサイトに投稿することさえ許されないかもしれません。そうであれば、同じコンテンツを掲載している有名ウェブサイトとコンテンツ複製の議論になるという、そのコンテンツにまつわる著者の問題は存在しなくなります。有名なウェブサイトが著者のランクを下げる可能性もあります。それは単に、より人気が高いからです。ユーザーが著者自身のウェブサイトよりも信頼のあるニュースサイトを好めば、ニュースサイトはより多くのリンクを持ち、より多くのトラフィックを引き付け、長期的には、著者自身のウェブサイトのランクを下げることになってしまうでしょう。人気度=ランキングがすべてと考えて、やる気を失わないように。ここでは、より幅広い視点を示しているのです。人気の高いウェブサイトがあまり知られていないウェブサイトのランクを下げる傾向にあるといって、誰かをがっかりさせているのでありません。

著者にとって、このようなシナリオにおける賢い対応は、その人気サイトとの繋がりを有効利用し、自身のサイトへリンクを張ってもらうことです。彼らは彼らで、そのサイト内に「BY:(著:)」として、またはコンテンツを使っているサイトに経歴を載せて、リンクを張っておくべきでしょう。実際、これは、昔ながらのゲストブログの最高の例でしょう。著者自身のサイトに、インバウンドリンクが増えるだけでなく、ダイレクトトラフィックも増え、著者はシンジケート契約を超えた、ダイレクトリーダーとのロイヤリティを築くことができるでしょう。

これらすべての情報はすばらしいことだとして、問題点も見ていきましょう。あなた自身のウェブサイトでシンジケートの記事を使っている場合です。結局のところ、オンラインの大多数は著者でなく、著者のコンテンツを使うシンジケートの場所になっています。

これは検索に関するブログであり、法律ブログではありませんから「法的な」側面の議論は横におきます。あなたのウェブサイトに掲載する誰かのコンテンツは許可済みだという前提で始めましょう。また、この投稿で見ていくのは、オープンにクロールできるコンテンツに関する話であり、ログイン後にある、インデックスやランク付けが意図されていないコンテンツではありません。

ウェブサイト上にコンテンツとして記事を使うというアイディアは、ここ数年で人気が高まりました。記事のソースはあらゆるところに存在しているようですし、コンテンツを得て、果てしない数のトピックについてサイトを作る、手っ取り早い方法のように見られています。価格もコンテンツによってさまざまで、ほとんどの場合、「品質は値段相応」という古くからの格言通りのようにも見えます。記事サイトは、その記事が「あなたの SEO に役立ちます」と言うように見せかけていますし、それが正しい場合もあります。コンテンツの深さが検索エンジンにとって重要だという考え方を偽っている場合もあります。確かにコンテンツの深さは、検索者があなたの価値を決定する役目を果たしますが、それだけが唯一のシグナルというわけではないのです。

実際、記事サイトのマーケティングマテリアルで見落とされがちなことのひとつに、彼らが提供するコンテンツは実質的に複製(コピー)であるという事実があります。人気の著者が大手ニュースソースにオンラインでシンジケートされるのとは異なり、ほとんどの人は記事サイトを通じてシンジケートされる可能性があります。しかし黙殺されがちな重要な点は、どこで著者がシンジケートされるかということではなく、コンテンツの独自性ということ。つまり「ひとつの場所にのみ現れている」という意味での独自性です。本当のことをいえば、人気トピックに関するまともな記事は、多くのウェブサイトで使われている可能性があるでしょう。記事をシェアするサイトは、記事を使いたいと思っているウェブサイトをたくさん持ちたいと思っています。彼らは記事の使用料を受け取るか、記事を使う各サイトからリンクを張ってもらいますので、いずれにしても記事がより広範に使われることでメリットを得ているのです。

著者も記事サイトとまったく同じ理由でメリットを得ることができます。実際のところ、目的通りのメリットを得られないのは、サイト構築のためにコンテンツを探していたエンドユーザーのウェブサイトだけです。無関係なサービスにリンクを張ったりしますので、そのアウトバウンドリンクもウェブサイトの訪問者にとってはほとんど価値がありません。記事サイトへの支払いを、彼らがランク上昇のために使う必然性もないのです。

そして、記事サイトの棚を漁っただけなのに独自のコンテンツだと言い張り、クライアントに請求する、恥知らずなコンサルタントやエージェンシーのことを忘れてはなりません。悲しいかな、日常茶飯事なのです。

複製されたコンテンツは、検索エンジンに対して、何か問題があるということを率直に提示していることになります。複製された URL の問題を修正するために、CMS の微調整が必要になるという意味かもしれません。独自のコンテンツ作りに興味がなく、他のソースから買ったコンテンツでうまくいっているので検索エンジンは気づいていないと思っているという意味かもしれません。

コンテンツ複製の問題を横においたとしても、サービスされる記事が、適切な句読点、適切な文法でなく、構文すらめちゃくちゃで読めないといった基本的なことさえできてないこともあります。このようなものをあなたのウェブサイトに掲載すると、検索エンジンにはクオリティの警告が上がります。さらに悪いことに、あなたのウェブサイトにアクセスした訪問者が、ぱっとしないコンテンツ、薄っぺらなコンテンツ、読めないコンテンツを見たときの不満や不快な気持ちが、そのまま他のウェブサイトへの移動というカタチで表れます。

覚えておくとよいのは、検索エンジンは、インターネットをリンクされたモノの連なりとして連続性を見ているのではなく、包括的なものとして全体を見ているということです。つまり私たちは、複数のウェブサイトで同じ記事が使われていると、コンテンツの複製(コピー)とみなすのです。要は、業者からの記事を使うことは、それがユニークであると検証できなければリスキーだということです。せいぜい良くて、あなたに被害を及ばさないか、それを有益だと感じてくれるサイト訪問者がいるかも知れない、といった程度でしょう。しかし最悪の場合、検索エンジンからユーザーまで全員の信頼を失い、あなたのランクが急降下してしまいます。

極端に走る人が出てくる前に言っておきますが、あちこちから1つや2つの記事を使うことについて話しているのではありません。私たちは、サイトのコンテンツの大半を占めるような、記事の大量使用について話しているのです。「ティッピングポイント(臨界点)」はありません。もしそれがあるなら、ここでのゴールはクオリティの高いコンテンツ作りの価値が理解できるようにすることであり、近道の一端を示すことではないので、それを共有することはできないでしょう。

試しにこれを自問してみてください。「私のコンテンツの大半は独自のものだろうか。それは私が作ったものだろうか。インターネットのどこかに現れているだろうか」 あなたの答えが「はい、はい、いいえ」以外だとすれば、やらなければならないことがあります。コンテンツによっては例外もあることは理解しています。モノのスペック等はその性質上、複製されがちです。引用も多くの場所に現れますが、誰にとっても問題ではありません。それがあなたのページで唯一のコンテンツでない限り。しかしそうでなくても、薄っぺらなコンテンツという問題は残ります。

検索は複雑なビジネスです。汗を流すべきはコンテンツ作りです。良いコンテンツ、独自のコンテンツ、探しやすいコンテンツを目指しましょう。記事サービスを利用して近道しても、検索エンジンから無視されるだけです。そのような痛みを避け、あなた自身の内容のある、独自のコンテンツ作りに時間とお金を使いましょう。その組み合わせこそが常に成功の方程式です。

そして、あなたのコンテンツがユニークかどうか知る方法を探しているならば、あるいは誰かがあなたのコンテンツを使っているかどうかを知るには、簡単なテストがあります。

  • 段落の一部、あるいはランダムな文章をコピーします(多い方がよい)。
  • Bing のホームページに行き、コピーしたものを検索ボックスにペーストします。
  • 索ボタンを押して、結果を見ます。

上に説明したとおり、コンテンツが複数のウェブサイトで複製されてしまう正当なケースもあります。しかし、あなたが独自のものだと信じているコンテンツからランダムに抽出したものが、他のページに掲載されていたら、さらに調べる価値があります。単に誰かがあなたの引用をしているだけなら心配は無用ですが、あなたのコンテンツを誰かがコピーしているのなら、それを徹底的に追跡したいと思うかもしれません。あるいは、コンテンツが記事サービスからのもので、あなたのサイトだけでなく、他のサイトでも使われているかも知れません。